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〒160-0023
新宿区西新宿1-11-11 河野ビル3F

03-6304-5253

診療時間
午前診療  10:00〜14:00
午後診療  15:30〜19:00

当院で診療可能な診療科

前立腺肥大

前立腺肥大とは、男性特有の病気です。

尿道の下にある前立腺が加齢などによって肥大し、尿道や膀胱が圧迫されてしまいます。
それによってさまざまな排尿障害が引き起こされます。ただし、原因は明確にはわかりません。

現在では、加齢やストレスなどによって男性ホルモンが減少することで、ホルモンのバランスが崩れてしまうことが原因と考えられています。

 

原因

男性ホルモンの存在と加齢が前立腺肥大の発生と進行に影響していることは指摘されていますが、原因の詳細は明らかになっていません。

 

症状

正常に排尿が出来なくなります。
具体的には頻尿になったり、夜間頻尿、排尿に時間がかかる、残尿感がのこる他、尿勢の低下が挙げられます。

検査

まず問診行われます。その際、WHOが定めた国際前立腺症状スコア(IPSS)がよく使用され、自覚症状を把握します。

検査としては、肛門に指を入れて、前立腺を触診する直腸診や尿検査、腹部エコー検査を行って前立腺や膀胱の形、大きさや残尿量を調べます。

血液検査では、腎臓の機能や前立腺がんの有無、症状の程度を調べます。

尿流量測定(ウロフローメトリー)では、排尿量や排尿にかかる時間を調べます。

治療

治療としては、薬物療法と手術療法です。

薬物療法

α1受容体遮断薬、5α還元酵素阻害剤、漢方薬などが処方されます。

α1受容体は、前立腺、尿道の筋肉をコントロールします。自律神経の働きによって前立腺や尿道の筋肉は緊張しています。α1受容体遮断薬使用することで、筋肉をリラックスさせ、排尿障害の症状を改善することができます。また、5α還元酵素阻害剤を使用することで男性ホルモンを下げ、肥大した前立腺を縮小させることができます。 
海外では、男性型脱毛症(AGA)を改善する効果もあると話題の薬です。
服用してから効果がでるまでに、数か月かかります。漢方薬には、排尿障害に効果があるものがあります。

手術療法

内視鏡手術、開腹手術、レーザー治療の3種があります。

内視鏡手術(経尿道的前立腺切除術:TUR-P)

内視鏡を尿道から挿入し、肥大した前立腺の組織を電気メスやレーザーで切除する方法です。
手術に罹る時間は1時間ほどで、入院日数は3日~7日ほどかかります。

開腹手術(前立腺被膜下摘出術)

また、TUR-Pでは手術困難な大きな前立腺に対して開腹手術(前立腺被膜下摘出術)を行い肥大した前立腺をすべて摘出します。入院日数は最短で2週間程度です。

レーザー治療

尿道から内視鏡を挿入し、ホルミウム・YAGレーザーを用いる前立腺核出術(HoLEP)や、同様にホルミウム・YAGレーザーを用いた前立腺蒸散術(HoLAP)、KTPレーザーを用いる(PVP)などがあります。

入院日数は1週間ほどです。