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〒160-0023
新宿区西新宿1-11-11 河野ビル3F

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診療時間
午前診療  10:00〜14:00
午後診療  15:30〜19:00

当院で診療可能な診療科

過活動膀胱

過活動膀胱とは、膀胱に尿が十分溜まっていない状態で、膀胱が収縮することで、頻尿になる状態です。突然尿意をもよおしたり、自分の意志と関係なく尿漏れが起きてしまう場合もあります。

 

原因

原因は4つ考えられます。

1つ目は脳の神経障害です。

排尿には脳と膀胱との間の神経が、脳からの命令を膀胱に伝えることで、排尿が行われます。神経細胞に障害が起きた場合、過活動膀胱になる可能性があります。
具体的には、脳卒中やパーキンソン病、認知症などが挙げられます。

2つめは、骨盤底筋の緩みです。

特に女性の場合、妊娠や出産を繰り返すことによって、骨盤底筋の筋肉が緩んでしまうことがあります。また、ホルモンや肥満によっても筋肉は低下します。
骨盤底筋が衰えることで、膀胱や尿道が支えられず、尿漏れなどが起こってしまいます。

3つ目は、前立腺肥大症です。

中年の以降の男性に多くみられる病気で、前立腺が肥大することにより、尿道や膀胱が圧迫され、過活動膀胱の原因になります。

4つ目は、加齢です。

年齢とともに、神経の伝達がうまく行かず、過活動膀胱になるとも考えられます。

 

症状

尿意切迫感や昼夜とわず頻尿になります(1日8回以上)。また切迫性尿失禁などの症状が見られます。

 

治療法

治療は薬物療法でおこないます。抗コリン剤やβ3作動薬を用います。

抗コリン剤には、膀胱の収縮を促すアセチルコリンの働きを抑える効果があり、膀胱の収縮を緩やかにします。口が渇く、便秘になるといった副作用がありますので、注意が必要です。

β3作動薬とは、膀胱が緩むことを助けます。

膀胱が弛緩することによって、膀胱の用量を大きくすることができます。