日常のスケジュールが厳しい芸能人や肉体疲労と闘うスポーツ選手が愛用したことで一般にも「にんにく注射」が広がってきました。
新宿や西新宿、またはその近郊の方々の忙しい姿はなくなることを知りません。忙しさの中で疲労は蓄積し、体の疲れは精神の疲れまでも引き起こすものであります。そういった疲労を回復、健康維持のために用いられるのが、内科などで行うにんにく注射や点滴になります。
にんにく注射といってもニンニクジュースやニンニクエキスの混合物ではありません。ビタミンB1が主成分となる栄養薬剤です。
にんにく注射の名前の由来はこのにんにく注射のニオイが野菜のニンニクに似ていることからだとされています。
にんにく注射というと本当ににんにくが入っているのかと誤解される方も多いですが、主成分はビタミンB1で、ビタミンB1を構成する硫化アリルがにんにく臭のすることからにんにく注射と呼ばれています。
スポーツ選手やハードワーカーに利用者が多いにんにく注射は、疲労回復、疲れやだるさや倦怠感の回復に即効性を求める方に大変有効です。
炭水化物や甘い糖分などは糖質と呼ばれます。この糖質がエネルギーとして変換される際には酵素が関与しますがこの酵素をサポートするのがビタミンB1となります。糖質がエネルギーとして使われなかった場合には脂肪に変換され肥満となりやすくなったり、糖尿病などの病気につながる可能性が出てきます。
激しい運動はもちろんデスクワークなどで労働する際にエネルギーをつくりだす過程で乳酸が排出されて血液内に蓄積してしまいます。乳酸がたまると筋肉が硬くなってしまったり血行もわるくなります。肩こりや筋肉痛の原因のひとつとなります。この乳酸を取り除く効果があるのがにんにく注射のビタミンB1となります。
ビタミンB1は血行を良くすることから全身の新陳代謝を高めます。新陳代謝が高くなることで冷え性が改善されたり、免疫機能もあがりますので風邪などの感染症に強くなります。また美容面でも肌の状態を良くする効果にもつながります。
アルコールを飲んで体内で分解される過程でたくさんのビタミンB1が失われます。ビタミンB1が不足したままだと逆に疲労やだるさが持続したり、昔には多くみられた脚気などにもつながります。飲酒する機会の多い方は特に予防としてもにんにく注射でビタミンB1を補充することが良いでしょう。
野菜のにんにく自体は歴史が古く、エジプトのピラミッドをつくる労働者が労力を維持するために与えられていたり、毒物による傷などの治療薬として使われていたといわれます。こうしてニンニクに含まれるビタミンB1などが多くの力を生みだしていました。
またニンニクは食べると翌日まで強烈なニオイを残す原料と考えられていますが、実は調理をしなければニオイを放ちません。ニンニクのニオイの正体は、切るなど形を壊すことで生じるアリシンがビタミンB1と結合して放つものなのです。
にんにく注射もニンニク臭のようなニオイがしますが、野菜のニンニクと同じ成分ではなくビタミンB1に含まれる硫黄のニオイです。ニンニクのニオイとにんにく注射のニオイは全く違うニオイだということになります。注射を打ったときは多少ニオイを感じるかもしれませんがすぐに消えますし、食べるわけではありませんので口臭としての心配はありません。
重篤な副作用を起こすことはありません。しかしビタミン製剤の注射や点滴では血管痛をともなうことがあります。にんにく注射もビタミン剤ですので、中には注射した時にそういった痛みを生じる方がいるかもしれません。ビタミンB1は過剰に体内に入ったとしても水に溶けますので尿として排泄されます。
1回のにんにく注射では3日から長く効果を感じる方では1週間程度の効果があります。
ビタミンB1は体に必要なものですから定期的に受けることが健康維持の秘訣となります。
病気とも思えない体の不調はどんな方にも起こりうることです。次のような症状があるときにはにんにく注射が効果を現します。
サプリメントでビタミンB1を補充することに比べてにんにく注射は即効性があります。経口で補充する場合には、腸からの吸収が要となりますので腸内環境なども整っていなければ吸収率があがりません。
新宿や西新宿には多くのオフィスもあり人との関わりも多い場所です。ストレスや疲労などに悩まされている方は少なくないと思われます。通勤や買い物途中などの空いた時間に当院内科にお越しくだされば即効性のあるにんにく注射で元気を取り戻せます。
当院ではいつでも患者さまの要望に応えられますように丁寧な診断や治療を行っております。疲労などを感じた時には是非とも当院にお越しくださいますようよろしくお願いいたします。