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〒160-0023
新宿区西新宿1-12-11 山銀ビル5F

03-6304-5253

診療時間
午前診療  10:00〜14:00
午後診療  15:30〜19:00

当院で診療可能な診療科

下痢について

健康な状態の便に比べて緩い、粥状または液体状の便のことを下痢といいます。
消化不良などによってすぐに治る場合は良いのですが、腹痛が激しい場合などには、医師の診断を受け、治療をすることをおすすめ致します。

下痢の種類

下痢の種類は大きく2つに分けられます。

急性下痢

下痢も比較的激しい症状となり、嘔吐や腹痛なども伴って全身的な衰弱にも発展する下痢です。原因としては、よく知られているノロウイルスなどのウイルスや細菌に感染したもの。他にはアルコールの飲み過ぎや冷えなどが挙げられます。

慢性下痢

トイレに行けない環境や時間帯に限って下痢が起こる、下痢だけではなく下痢と便秘を繰り返すことが多いという特徴の下痢です。原因はストレスや緊張などの内因性からつながるケースや、腸の炎症やクローン病などの病気が背景にある場合などがあります。

下痢の歴史

ヴェルサイユ宮殿でも有名なルイ14世は、歯が病気の根源だという迷信を信じてしまい、自分の歯をすべて抜いてしまったといいます。
歯がなければ硬いものは咀嚼(そしゃく)できずに、そのまま未消化のまま便となることが多いのです。これが原因か、ルイ14世は慢性的な下痢に悩まされたといいます。そして便臭があまりにもひどかったらしく、プライドを維持するためにも香水を消臭剤代わりにしていたという話があります。

またその時代には排泄物の処理はおろか、トイレでの排泄ではなく便意をもよおした場合は宮殿の庭で排泄しても良かったため、王位継承では宮殿のニオイも継承することになったとされます。

 

下痢の症状

便が含む水分量は通常であれば60%~70%くらいとなりますが、これを超える90%以上になりますと下痢便が生じます。

食事をすると約10時間程度で排便に至りますが、ここまでに至る間で便から水分の吸収がうまくできなかったり、体にとって毒素となるものが存在したために腸管からの分泌物が増えた腸の蠕動運動が活発過ぎた、などの原因で下痢症状は起きます。また原因が異なることで、下痢便の性状が変わったり混入物や他の症状も同時に現れることがあります。

 

便の色は同じでもペーストから水様便はストレスや食あたりなどが原因で起こりやすくなります。便に血液が混入した下痢便であれば大腸からの出血と病原菌の感染が疑われます。便が黒色の軟便から水様便は、胃や十二指腸などからの出血を伴っていることが考えられます。

下痢の原因

下痢の原因には、大きく分けて3種類、消化不良によるもの、何らかの物質の多量摂取によるもの、細菌・ウイルスに感染しておこる食中毒があります。

消化不良

食べ過ぎや早食い、就寝前の食事などが原因となります。

多量摂取

辛いものなどの刺激の多いもの、マグネシウムや人工甘味料などの物質が原因となります。

食中毒

原因となる細菌には代表的なものとして、サルモネラ、カンピロバクター、腸炎ビブリオ、O157、黄色ブドウ球菌があり、ウイルスには代表的なものとして、ノロウイルスE型肝炎ウイルスがあります。

また、2〜3週間以上下痢が続く場合には、慢性下痢となり、多くの場合にはストレスなどが原因の過敏性腸症候群によるものとなります。そうでない場合には、炎症性腸疾患や大腸がん、肝臓疾患が疑われますので、一度検査にいらして下さい。

下痢の治療法

下痢によって、水分が失われていることが予想されますので、水分補給が必要となります。

 

消化不良などが原因

腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)が過剰になってしまった下痢に対しては、蠕動運動を抑える市販の下痢止め薬などを購入されて、服用して頂いても構いません。

食中毒が原因

下痢によって体内の病原体を排出しているという一面もありますので、腸の粘膜を保護するお薬止痢剤のほかには腸内の環境をよくするための善玉菌配合の整腸剤を処方していきます。

ご自身にいつもと違う痛みや感覚がある場合には、速やか医師に相談して下さい。

 

下痢の検査

症状を詳しくお聞きする問診、お腹のハリ具合などを確認する触診、腸の動きを判断する聴診を主に行います。
下痢の程度が比較的重くなってくると、血液検査や便検査、腹部エックス線検査。腸壁の確認が必要であれば大腸内視鏡検査が適応されます。

 

下痢の保険診療

当院では検査だけの診療、内服などの治療における診療も保険診療で行っております。 お手持ちの保険証を必ず持参のうえお越しください。

なお診断書などの場合には、保険適応外の自己負担となりますのでご了承いただきたく思います。

 

下痢の治療費用

当院内科では、新宿や西新宿に携わる患者様を主に診療させていただいておりますが、常にエビデンスに基づく医療を正確に行うことで、患者様一人一人の安全を重要視し、また距離感のない対応を心がけております。

過剰な検査や不要なお薬などは一切省き、患者様の負担を最小限にした安心できる診療を行っております。下痢の症状でお困りの方は、ぜひ当院内科へ気軽にお越しくださいますようスタッフ全員心よりお待ち申し上げております。

 

下痢の予防

  • 暴飲暴食、香辛料の多い食品、アルコールの多飲は腸の蠕動運動を活発にさせてしまいますので、避けるようにしましょう。
  • 食中毒が原因の下痢もありますので、衛生面を気づかった調理を心がけましょう。
  • 冷たいものばかりを摂取すると、腸の動きが停滞してしまって水分の吸収がうまくいかなくなりますので、暑い時こそ常温の飲料水を摂る、アイスなどを過剰に摂取しないように気をつけましょう。
  • 疲れているときは、脂っこいものや加工品をできるだけ避けて消化の良い食べ物を摂るようにしましょう。
  • ストレスをできるだけ避けるような生活のコツを身につけましょう。

注意点

下痢便を安易にいずれ治るだろうと放置していると、大腸がんやクローン病などの大きな病気が背景にあるかもしれませんので、持続するときには早めに受診することをオススメします。

新宿、西新宿にお勤めの方の中には、数日間下痢を我慢してから改善が見られないということで、当院内科を受診される方がおりますが、下痢の症状だけではなく全身的に栄養不足となっていることがあります。

下痢がひどい時には

便だけの問題ではなく、脱水症状を起こすことがありますので、水分補給と栄養補給をしっかりと行うことが大切です。 また下痢によって体の電解質もバランスを崩しますので、飲料水もお茶や水だけではなくスポーツ飲料や経口補水液などが効果的です。