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インフルエンザ予防接種

現在では、不活化インフルエンザワクチンの皮下注射が、予防接種として行われています。

ワクチンの効果は「発症」と「重症化」を防ぐことを目的としており、「感染」を防ぐことはできません。

「感染」とは、ウィルスが口や鼻から体内に入り、体の中で細胞に侵入して増殖することをいいます。一方で、体内でウィルスが増えると、数日の潜伏期間を経て、発熱やのどの痛みといったインフルエンザの症状が現れ、これを「発症」といいます。

ワクチンには、「感染」そのものを防ぐ効果はありませんが、この「発症」を抑える効果があります。

また、インフルエンザに罹患した人の中には、肺炎や脳症などの重い合併症が現れ、入院を必要としたり、命を落とすケースもあります。これを「重症化」といい、ワクチンにはインフルエンザの「重症化」を防ぐ効果もあります。

予防効果が期待できる期間は、接種してから2週間〜5ヶ月程度とされていますので、流行前にワクチン接種をしておくことが重要なのと、翌年までは効果が持続しないため毎年ワクチン接種を受けることが必要です。

 

インフルエンザ予防接種の種類

インフルエンザの予防接種は不活化ワクチンという種類のワクチンです。

不活化ワクチンとは細菌やウイルスを殺して毒性をなくし、免疫をつけるために必要な成分を取り出して作られたワクチンのことをいいます。

世界中で流行しているインフルエンザの種類はA香港型、Aソ連型、B型の3種類となり、インフルエンザワクチンもその年に流行しそうなインフルエンザウイルスの型を予測し、そのウイルスに対抗できるワクチンをつくります。

現在使われているインフルエンザワクチンにはこれらウイルスに対して免疫を作る抗原が含まれています。

ちなみに、ある年のインフルエンザワクチンを見てみるとはA香港型はウルグアイ株、Aソ連型はブリスベン株、B型はフロリダ株であり、この名前のついてる地域でウイルスが採取されています。

 

インフルエンザ予防接種の注意点

インフルエンザの予防接種は成人は基本的に1回接種、乳幼児は2回接種となります。

しかし、1回接種で十分な年代であっても、1回予防接種をすれば絶対にインフルエンザにかからないとは限りません。

とある研究ではインフルエンザ予防接種を1度しか打たなかった場合の予防率は64%、2度打った場合の予防率は94%とされています。

また、インフルエンザウイルスは鶏卵を使用して培養をしますので、卵アレルギーのある方は稀にアレルギー症状が現れる可能性もあります。

そのため、卵アレルギーのある方でインフルエンザ予防接種をご希望の方は医師にご相談することをおすすめします。

さらに、37.5度を超える明らかな発熱をしている場合や重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな場合、インフルエンザの予防接種を過去に受けたことによってアナフィラキシーショックを起こしたことがある場合は、必ず医師にその旨を伝えるように注意しましょう。

 

インフルエンザの症状

インフルエンザの主な症状は38度を超える高熱、関節痛、筋肉痛、咳、痰、喉の痛みなどの上気道症状で、これらの症状が短時間で急速に起こることが特徴です。

また、インフルエンザにはA型、B型、C型という種類があり、B型の場合には腹痛や下痢といった消化器症状がメインにみられます。

また、C型は比較的症状は軽く、鼻汁や微熱程度であるため、症状からインフルエンザに感染していると気づくことが少ないです。

 

インフルエンザについて(国立感染症研究所)